「きたれ!どうぶつ達の村」 「あつまれ!昆虫の里」 に続き、 またしても僕はとんでもないファミカセを掘り起こしてしまった。  開発はもちろんお馴染み 「(株)少し不思議」。(この社名に心当たりのない方は、 まずは こちらこちら をご一読されたし)    タイトルは 「ジョイナス!仏様の森」 ……そう、ご推察の通り、過去に発掘・紹介してきた 2タイトルと同様の “箱庭定住系” ゲームだ。

※クリックでラベル部分が拡大表示されます


なぜこうも似たコンセプトのソフトが同時期 (1989年) に何本も開発されていたのか、 今となっては知る手立ても無いが、少し不思議社がこのゲームスタイルに、 「これは必ず来る!」 という絶対の自信を抱いていたのは間違いないだろう。
クアドラブルミリオンオーバーの怪物 「おいでよ どうぶつの森」 に先がけること16年。  目の付け所は良かったのに、頭の打ち所が悪かったのか、 ゲーム内容を解説したワープロ打ちのコピーは以下のような有様だ……



 4×4画面分もの広大な森を舞台に、
 アシュラボーイへと姿を変えたキミのもう一つの生活が今始まる!
 仲良しの仏様とパターゴルフ (全32ホール!) を楽しむもよし、
 座禅を組んで瞑想に耽るもよし、パターゴルフ (全32ホール!) を楽しむもよし。
 森での生活をどんな風に楽しむのかは、全てキミの自由だ!
  ※このゲームにはエンディングがありません

 登場するアイテム (家具・仏具・パターなど) は、なんと全32種類!
 キミはいくつ集めることができるかな?
   さあ、希望という名のパターを握りしめ、レッツ・ジョイナス!!



……もはや定番となりつつある、この気色の悪い文章。
(はぁ〜、こんなのばっかり作ってたから倒産したんだよ…) と半ば呆れつつも、 高まる期待をどうにも抑えることができなかった僕は、 1年ぶりに押し入れから引っ張り出してきたファミコンに ソフトを挿し込み、心の中で希望という名のパターを握りしめつつそっと電源を入れた。 そしてFF6のオペラシーンばりに人間の音声に近い響きで 「ナームーーナームーー」 と繰り返されるタイトルBGMを聴き、そっと電源を切った…










……というようなコンセプトで僕が勝手に作ったこのソフト、 吉祥寺に位置する秘密基地系セレクトショップ 「メテオ」 主催に よる企画、 「わたしのファミカセ展 2008」 にて 展示していただいております。
「OLの格好をした千手観音が、袋をたくさんぶら下げてコンビニから出てきたところ」 といった (言うだけの人は楽で良いよね…)的ディレクションに、今年も見事応えてくれたイラストレーターのまりもさんに感謝!  カセットのラベルサイズだとよく見えない部分まで描き込まれたイラストですので、 ぜひこちらの大きい画像もご覧くださいませ。

今年で4年目となるこの企画、参加者はついに50名を越え、本格的に見応えのあるものになっております。  会期は残すところあと2週間。 (最終日は5月31日(土)) 近郊にお住いの方は必見!
また、遠方にお住いの方も、こちらで全タイトルの画像が漏れなくご覧になれます。  人気投票にご参加いただいた方の中から 抽選で3名様に、 「ファミ展08マグカップ(非売品)」 のプレゼントがあるそうですので、どうぞ奮ってご応募ください。

(2008.05.16)


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